ストレスについて

 

こちらは、様々な体調不良を引き起こすストレスについてのページです。

ストレスが気になる方は、ご参考下さい。


1、ストレスとは?

ストレスとは「こころやからだに生じるひずみの状態」と言われます。

ストレスを起こす様々な原因(ストレッサー)は、人に圧力をかけます。

健康で体調が良い場合は、一時的に圧力を感じたとしても、跳ね返すことができます。空気のしっかり入ったゴムボールのような感じです。

一方、何かしら体調を崩している場合やストレスを感じやすい人は、空気が入っていないゴムボールのように押されるとへこんだままになります。ストレスを跳ね返す力がない状態なので、さらに体調が乱れることにつながってしまいます。

ストレスは、すべてが悪者ではありません。ある程度の緊張は人が能力を発揮するために必要ですし、適度なストレスは困難を乗り越えたときの自信につながるものでもあります。

問題となるのは、自分の対抗できる以上のストレスを長期間受けることにあります。最初は対抗するものの、こころやからだが疲弊すると無防備な状態でストレスが積み重なるようになってしまいます。

 

2、ストレスの種類

〇身体的ストレス・・・病気・ケガ・睡眠不足・不規則な生活・疲労・栄養不足・妊娠&出産など

〇精神的ストレス・・・不満・抑圧・イライラ・不安・恐怖・失敗・挫折・自信喪失・失恋など

〇社会的ストレス・・・就職・通勤・就業時間・残業・仕事内容・昇進・降格・転職・失職・退職など

〇対人関係ストレス・・・夫婦・親子・兄弟(姉妹)・親戚・上司・部下・恋人・友人・その他対人トラブルなど

〇環境ストレス・・・気温・湿度・気圧・騒音・公害・災害・空気汚染・花粉・黄砂など

「あるある!」と思うものから、「そんなものまで?」というものまであると思います。

上記のように、生活にかかわる多くのものがストレスの原因となることがわかっています。

ストレスがこころやからだに症状をもたらすのは、1つの原因が強くある場合だけではありません。

日常生活では意識しにくいくらいの少量のストレスが、何種類か積み重なることによっても症状は引き起こされます。

 

例:ストレス耐性力 10 の場合

仕事による身体的ストレス 3 + 対人ストレス 3 + 精神的ストレス(イライラ)2 +環境ストレス(冷え性)3

これで合計は11です。

あくまでわかりやすいく数値化したものですが、このように普段当たり前のように感じているストレスでも、合わせて許容範囲をこえてしまうとこころやからだに何かしらの症状や変化をもたらします。

 

3、ストレスが引き起こす症状や病気

〇全身の疲労感・倦怠感・不眠・微熱・ほてり・冷え

〇息切れ・動悸

〇食道の詰まり・吐き気・胃部不快感・腹部膨満感・下痢・便秘

〇頭痛・めまい・耳鳴り・耳閉感

〇手足のしびれや痛み・関節痛

〇頻尿・残尿感・排尿困難・排尿時痛・ED

〇疲れ目・涙目・ドライアイ

〇月経不順・外陰部のかゆみ

上記のように、ストレスは自律神経やホルモン分泌、免疫系にまで広範囲に関わるため全身に様々な症状を引き起こします。

また、以下の疾患は一か所に強い症状が出ている場合に診断される名前であり、ストレス病と言われています。

〇過敏性腸症候群

〇片頭痛

〇胃・十二指腸潰瘍

〇メニエール病

〇過換気症候群

〇気管支ぜんそく

〇不整脈

 

4、ストレスとの付き合い方

体調が崩れているときや悩んでいるときなどは、普段より敏感にストレスを感じます。

逆に、体調が良い時や上手くいっているときは、ストレスを実感していることは少ないはずです。

心理生理学でも、自律神経やホルモン分泌などに対する実験により、上記のストレスに対するこころやからだの状況による感じ方の違いは証明されています。

つまり、ストレスに対する耐性は個人差はあるものの、ストレスは気持ちの持ちようや感情次第でコントロールできるということです。

また、ストレスは気を付けていても次第に溜まっていくものです。ストレスを受けやすい方は、定期的に自身のストレス度合いを知る時間を持つことが、体調管理上とても重要になります。

ストレスと上手く付き合うには、以下のような取り組みが効果的であるとされています。

〇心身を健康に保つため、質の良い食事・睡眠・運動などを適度に行う。

〇疲労が溜まったら、無理せず休息を取れるようにする。

〇ストレス発散のために、自分なりの方法を知っておく。

〇強いストレスが長期間続きそうであれば、できるだけ早めに切り替えを行う。

〇周囲のサポートを意識的に活用する。

〇自分に自信を持ち、前向きに行動する。

上記のようにいくつかの取り組み方がありますが、無理をせずにできる範囲で始めていただいたら結構だと思います。

 

最後に

ストレスについて、いかがだったでしょうか?

「あ、ストレス溜まってるかも・・・」と感じた方もいらっしゃるかもしれませんね。

こころやからだの状態を知ることは、長い人生においてとても大切なことです。

今自分にどれくらいストレスがかかっているか、正確に量ることはとても難しいものです。

それはストレスの感じ方や許容量は、個人の体力や性格なども大きく関わるため、人それぞれだからです。

重要なキーポイントは、ストレスの初期症状を見逃さない事。

〇からだがだるい

〇血圧の変化

〇肩こり、からだの痛み

〇イライラする

〇集中力が低下する

上記のようなサインを持続的に感じたら、「ここで留める」といった感じで、ストレスに対する何らかの対処が必要と考えましょう。

ストレスフルな時代、「まだ大丈夫・・・」より「早めに普段からケアしておこう」が大切。

ぜひ一度、専門家にご相談を。

心よりお待ちしております。


[大阪市中央区上本町 谷町六丁目 自律神経 鍼灸心理 藤治療院 整体院]

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